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生まれくる命、死にゆく命(29w6d)

えー・・今日はちょっとどころでなくブルーなお話しです。

まめちゃんがお腹に帰ってきた頃、母方の祖父が入院した。

といっても、元々入退院を繰り返していたので「ああいつものこと」位にしか考えてなかった。

祖父は数年前から関節リウマチを患っている。

このリウマチという病気、女性に多い自己免疫性疾患(自分で自分の体を攻撃する病気)で

関節の炎症やそれによる関節破壊が主症状。

実は祖母も25年来のリウマチ持ちで、手指の変形もあるし、片膝は人工関節だが

炎症そのものは既に落ち着いていて今は楽しくリハビリに通う(笑)日々。

「リウマチで死ぬ事はまずない」というのが我々の認識である。

・・・しかし、このリウマチ

何故か男性が発症すると、炎症のコントロールが非常に難しく重篤化しやすい。

祖父の場合も例外でなく、関節の症状は少ないものの胸膜炎を何度も起こし

ステロイドにもあまり反応せず・・という状況が続いていた。

そこで、リウマトレックスという超強力な薬(成分は抗ガン剤です)を使用することに。

ところが・・この薬、確かに良く効く代わりにとんでもない副作用が出ることがある。

もの凄く簡単に書くと、肺がすかすかになっちゃう=呼吸がしづらくなる(簡単すぎ?)。

リウマトレックス→副作用:間質性肺炎

知識としては知っていた。

まさかそれが自分の身内に襲ってくるとは思わなかったが。

・・それが1年くらい前の話。

昨年の9月、遅めの夏休みを利用して実家に帰った。

(うちは母方の祖父母と同居しています)

1年ぶりに会った祖父を見て一番に思ったのが

『・・・あぁ、向こう(あの世)に一歩近づいた顔してる』

・・上手く言えないが、何となくそういうのが分かるのだ。母も同じ事を言っていた。

まぁ間質性肺炎、て段階で後数年かなぁと旦那と話した記憶がある。

その直後、妊娠発覚、そして祖父の入院。

ここから祖父の症状はまさに「坂道を転げ落ちるかのように」進んでいく。

入院した段階ではまだ元気だった。そもそも入院したきっかけは圧迫骨折だったし。

それからしばらくして呼吸状態が悪くなり、日常的に酸素を使うようになり

3月に一旦ナーシングホームへ退院。

と言ってもこれ以上薬の量も増やせないため、呼吸困難に対して酸素を使うくらいしかできない。

設備の関係上ナーシングホームで使える酸素の量は限られていて

それ以上の酸素が必要になったら入院、ただそんなに急に悪くなるわけではない

けれども今度のお正月は難しいでしょう、と医師に言われたのが2週間くらい前。

「症状の進行が早いな・・」と思っていたら

2週間でまた一気に呼吸状態が悪化。

今日医師から説明があるらしいが、再入院になるだろうと。

意識はしっかりしているものの、既に話すのもしんどいらしい。

母曰く「見る影もないくらい痩せている」

・・呼吸をするのに膨大なエネルギーを消費するため

いくら食べても栄養が追いつかず痩せていくのだ。

まだ今は食べられているだけいい。食欲が無くなれば・・・

母から聞いた話から察するに・・おそらく、まめちゃんが出てくるまでもたないだろう。

・・こんな風にあっさり先の予測が、そして今後祖父がかなり苦しいターミナルを迎えることが

分かってしまう(痛みは取れても呼吸苦って緩和するのが非常に難しいのね)というのも

職業柄しょうがないとはいえ、ちとつらいものがある。

命は巡るモノ。

「誰かが産まれるときには、妙に身内に不幸がでるもんだ」と

私の田舎では言われている。

まめちゃんが帰ってきたとき、そして男の子だと分かったとき

「爺ちゃんがいかんかもしれん」と私も母も真っ先に思った。

・・・おそらく祖父自身も、だと思う。

おそらくは、まめちゃんが産まれる頃に・・その予感は現実になりそうだ。

出来ることなら、初曾孫を抱かせるのは無理でも写真くらい・・と

2週間前の段階では思っていたが、それはちょっと叶いそうにない。

最近祖父は、祖母が見舞いに行っている間はずっと祖母の手を握っているらしい。

正直祖母には全然優しくなかった祖父だが

「お前とおると落ち着く」「先に行くけどすまんの」とちょっと甘い言葉を言ってるそうだ。

もうちょっと元気なうちに言ってやれよ・・まったく(;´Д`)

祖父にとって私はやたら早い初孫(44で爺ちゃんになっちゃった・・)で

両親は共働き、しかも夜遅いため夕食を共にするようになったのは

中学に上がる頃からだったから

私にとって祖父母は親代わりみたいな感覚がある。

本当は見舞いに・・と思わないわけではないが、この体じゃ流石に無理orz

・・ぶっちゃけ、今の私に出来ることは無い。

せめて少しでも穏やかに向こうへの旅立ちが出来ることを祈る位だ。

後は・・巡り来るこの小さな命を無事にこの世に産み出すこと、かなぁ。

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この記事を書いた人

1979年生まれ。香川県出身。

幼い頃から医師を志し形成外科医として数年勤務するも妊娠・出産にて体力が落ちてしまい、医療現場への疑問も相まって復帰を断念する。
その後サイトアフィリエイター、外資系決済サービスのエージェント、オフショアビジネスのサポート事業などを経て、現在は13歳の男の子を連れてマレーシアに親子留学し8年目。

家族は日本に住んでいる主人(かわいい)と12歳の息子。

趣味はお絵描き、ボードゲーム、ドール(フルチョSDMオーナー)・器楽演奏(ピアノ・リコーダー)・瞑想と多岐に渡る。

主人にプロポーズされた日に「45歳まではあちこち手を出してもいいよ、45くらいになったらそろそろまとめていってもいいかも」と占い師に言われた通り、アラフォーになっても興味の向いた方向に全力で手を出し学び続けている。これ本当に45になる頃にまとまるんだろうか・・

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